○国務大臣(大石武一君) これはどうも詳しいことはアメリカの方針でございますからわかりませんが、これは油剤として輸入されて持ち込まれたようでございまして、それが木材の防腐等に使われたらしいというのが大体の見当でございますが、それが余ったものの処理がこのような問題を引き起こしたのだと考えております。
このことは今後の日本経済の使命である雇用の増大、産業構造の高度化より見ても当然の措置でありまして、木材利用合理化が昭和三十年一月閣議決定として定められ、木材利用合理化推進本部が設置せられたのでございますが、建築におきまして木材から不燃化物資へ、包装におきまして木材から段ボールあるいは鉄等へ代替し、故紙の回収あるいは木材防腐等の事項についても従来以上の実効が上るよう具体策を確立する必要があり、この面から
施設その他は現在休止いたしておりますが、他に事業をいたしておりますので、一部倉庫等に転用いたしておるのもありますし、一部は目下まくら木の防腐等のために建物を利用しようというような計画をいたしておりますが、一部分は将来さらに検討して、何かこの仕事に使えたらということで、そのままになつておる分もあります。